Nikon Mの修理(ニコン)

トップカバー M 刻印あり

機 名: Nikon M
    NIKOR-H・C 1:2 f=5cm
製造年:1949.10~1951.10
修理内容:
シャッター幕劣化→前・後幕交換
低速側不動→ガバナー・連動棒他駆動系洗浄・注油
ファインダー汚れ→分解・清掃
シャッター秒時調整、無限遠調整
レンズ汚れ清掃
その他 各所清掃、分解・洗浄・注油

連動板(棒)の上下不足(固着による)

Nikon Sの前身であり、生産台数も1,643台しか製造されていない、非常に希少性が高いNikon Mを完動仕上げしました。
ご依頼主様から光線漏れがあると相談を受け点検したところ、写真が撮れていることが不思議なくらいにシャッター幕の劣化を確認し、即座にシャッター幕が原因、交換することを決めて頂きました。
シャッター幕を交換し作動点検したところ、低速側1~1/20S(スローガバナー等)が作動しない、どうしてだろうと前後幕(竿)の位置が間違っているのか(ストローク長が足りないのか)と2回 貼り直しを行ったのですが改善されず、もう一度、駆動系全体の動きを確認したところ、スローガバナーへの作動動力となる連動板(棒)の上下運動不足-幕軸回転に伴う連動板が当たらずに空振りしていることを見つけました。原因は固着であり、連動板(棒)全体を中心に洗浄・注油し、正常作動を確認しました。
今回整備したMは本当に手作り感のある貴重なカメラでした。各所にヤスリ跡があり、たぶん製作時から(修理も含め)精度を出すとかパッケージに収めるとか苦労してきたことが伝わってきました。また削り跡を見ると今後の修理のポイントも分かり非常に勉強させて頂きました。

シャッター幕 交換完了
底板 OCCUPIED JAPAN 刻印あり
仕上げ完了
仕上げ完了
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